何度でもキミに初恋を
どれくらいたったんだろう…。


雷の音が聞こえない。


剣人の腕の中にいると、不思議と雷が怖くなくなった。


剣人の匂いがする…。
剣人の心臓の音がする…。
やっぱり濡れてるシャツ越しに、剣人の体温を感じる。



懐かしいような、
初めてのような、
不思議な感覚。


私は目を閉じる。


あんなに怖かった雷が、もう少し鳴っていればよかったのに、と思った。




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