何度でもキミに初恋を
俺を覗き込んでいたすずと目があった。


『…わっ!!』


どすん



突然、目を開けた俺に驚いたすずが、バランスを崩し、俺の上に倒れ込む。



『ってぇ!!』



すずは俺の上でテンパってバタバタしている。


『ってぇな!!早く下りろよ、すず』


『わ、わ、わかってるよ!!』


そう言いながらも暴れるすずに病み上がりの俺はボコボコにされる。


これ以上、上で暴れられたら、せっかく下がった熱がまた上がるっつうの。


俺はすずを抱えて起き上がろうとした。


が…




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