何度でもキミに初恋を
なんなんだよ…
なに泣いてんだよ…


なんなんだよ、
なんで俺はこんなことしてんだよ…



ただ…
すずの泣いた顔は見たくなかった。


すずが泣くと、俺はなんだか…すごく困ってしまう。

小さい頃からそうだった。


俺はすずの涙に弱い。



だからって…


俺はなにをしてるんだよ…


なんで、すずはじっとしてるんだよ…


振り払って出ていけばいいだろ。


なんで、静かに俺に抱かれてるんだよ。


俺は首だけ動かして天井を睨む。


顔が熱い…



また、熱が上がってきた。


あー、
これは完璧に、
すずのせい。



< 56 / 143 >

この作品をシェア

pagetop