何度でもキミに初恋を
『すずー、剣人くん、迎えに来たわよー』



ママに呼ばれて、玄関に行くと、
そこに立っている剣人に、
拍子抜けするくらい、いつもの笑顔で、『おっす』
と言われた。


『お、おは、おはよう』


うー、思いきり噛んじゃった…。


『プッ…』



いつも通りだった。

何もかもが、不思議なくらいに。



結局、私は聞けなかった。


『どうして、あんなことをしたの?』
と…。



< 60 / 143 >

この作品をシェア

pagetop