何度でもキミに初恋を
『今日の体育、サッカーの試合だってよ!!』
クラスメイトの一人が、更衣室に叫びながら入ってきた。
えー、だりぃ、という声を、やったー、という声が交差する。
『……』
俺は、ジャージに通そうとしていた足を止めた。
すばやく、制服に着替えると、
『わりぃ、休むって言っといて』
そう言って、篤史の肩をポンと叩く。
篤史はジャージに片足をつっこんだ体制で、
『ちょ、ちょっと、剣人?』
と焦っている。
『せんせーには何てー?』
叫んだ篤史に、
『死んだって言っといて!』
と叫び返すと俺は更衣室のドアをバタンと閉めた。