何度でもキミに初恋を

俺は体育館の非常階段の踊り場に座り込んで、『あちーな…』と呟く。


グラウンドからは、『パスパスパス』『シュート』という声と『あぁー』という落胆した悲鳴にも近い叫び声が聞こえてきた。



はぁ…


でっかいため息をついて空を見上げた俺を、入道雲が笑っている気がした。




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