何度でもキミに初恋を
『念のために言っておくけど』
漫画に集中してたお姉ちゃんが、急に話し出してびっくりする。
『あのこけし浴衣はやめなさい』
『うっ…わ、わかってる』
お姉ちゃんは、読んでいた漫画をパタンと閉じると、
『私が着てたピンクの浴衣、すずかにあげる』
と神様みたいなことを言う。
『ほんと!?ほんとに!?』
『うん、あたし、新しい浴衣買ったし』
『えっ!?浴衣買ったの?…なんで?』
『あきがさ、花火大会、一緒に行こうってしつこくてさ。』
お姉ちゃんは、心底面倒臭い、って顔をしている。
『あきって、暁人兄ちゃん?暁人兄ちゃんと花火大会行くの?ってか、暁人兄ちゃんこっちに帰って来てるの?』
『大学、夏休みだから、来週こっちに帰って来るんだってさ。』
お姉ちゃんは、
『あー、面倒臭い、面倒臭い。花火大会なんて人が多くて大変なだけなのに…』
とぶつぶつ言っている。
そのわりに、新しい浴衣を買ったりして…。
なんか…お姉ちゃん、かわいい。
漫画に集中してたお姉ちゃんが、急に話し出してびっくりする。
『あのこけし浴衣はやめなさい』
『うっ…わ、わかってる』
お姉ちゃんは、読んでいた漫画をパタンと閉じると、
『私が着てたピンクの浴衣、すずかにあげる』
と神様みたいなことを言う。
『ほんと!?ほんとに!?』
『うん、あたし、新しい浴衣買ったし』
『えっ!?浴衣買ったの?…なんで?』
『あきがさ、花火大会、一緒に行こうってしつこくてさ。』
お姉ちゃんは、心底面倒臭い、って顔をしている。
『あきって、暁人兄ちゃん?暁人兄ちゃんと花火大会行くの?ってか、暁人兄ちゃんこっちに帰って来てるの?』
『大学、夏休みだから、来週こっちに帰って来るんだってさ。』
お姉ちゃんは、
『あー、面倒臭い、面倒臭い。花火大会なんて人が多くて大変なだけなのに…』
とぶつぶつ言っている。
そのわりに、新しい浴衣を買ったりして…。
なんか…お姉ちゃん、かわいい。