何度でもキミに初恋を
それからしばらくして篤史たちは戻ってきた。


すずはリンゴあめをおいしそうにかじっている。


『一口ちょーだい』
冗談で言うと、
なんのためらいもなく、
『はい、どうぞ』
と俺の口元にリンゴあめを差し出すので焦った。


『…やっぱいい』

『そう?』


すずはそう言って、またリンゴあめをおいしそうにかじり始めた。





夏休みが
もうすぐ終わる。


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