何度でもキミに初恋を
でも…

私は思う。


最近の剣人はなんだか少し冷たい気がする。


前までは、昼休みになると毎日のように篤史くんとうちのクラスに遊びに来てたのに。


『最近、来ないね、あの二人』


綾ちゃんが食後のイチゴオレを飲みながら言う。


『そうだね』


私はなんとなく寂しいな、と思う。


『すずか、お客さんだよ』

赤い顔をしたクラスメイトにつつかれて、ドアを見ると、柚樹先輩が手をヒラヒラさせて立っていた。
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