秋―あたしの初恋物語―
第一印象
「あ、あたし2組だ!」
「嘘!うち1組だぁ!!」
あたしの名前は小林 澪
今、親友の阪本 モカとクラス替えの結果を見に来ている
でも、残念な事にあたしとモカは違うクラスになり
あたしは唯一の友達と離れてしまった
「あー、あたしモカと離れたら友達いないよぉ・・・」
「だーいじょぶだって!澪はね、誤解されやすいんだよ!もっと自分を見せれば友達なんてちょろいよ」
「そうなのかな・・・」
「うん!そうだって」
あたしは今、小学3年生
これと言って特技もなく、目立つことなく今まで過ごしてきた
モカと別れ、憂鬱な気分のままあたしはベットに潜った
「明日、か・・・」
ちゃんと、皆と馴染めるかな?
いじめられたりしないのかな?
誤解は解けるのかな?
モカは新しいクラスに馴染んで、あたしから離れないでいてくれるかな?
そんな不安があたしの中を駆け回った
「・・・もう、寝よ」