RIN
ナオと分かれてから三ヶ月ぐらいたった
ある日私は二人組の路上ミュージシャンと出会った
地元の駅のロータリーで歌っていた
普段なら気にも止めずにスルーするのに
私は足を止めた
ゆずの 「いつか」だ
自分を励ましてくれてるかの様に聞こえ
耳を傾けた
二人組のデュオはオリジナル曲とカバー曲を半々ぐらいで歌っていた
この二人は地元では有名らしく
顔馴染みの様なファンもいた
学校帰りに歌っていたら欠かさず足を止める様になっていた
何度目かの時に二人組のマネージャーだと言う人に声をかえられた
「前も来てくれてたよね?」
「あ…はい」
「よかったらコレ名刺」
「チェリーアイランド…」
「ウチらのバンド名なんだ!高校の時からの腐れ縁で俺がマネージャーやってんの!!オリジナルで気に入った曲あればテープあるから言ってね!!よろしく」
チェリーアイランドか…カワイイ名前
しばらく聞いてると
休憩になったのかメンバーが話しかけてきた
「最近来てくれるよね」
「はい」
「俺はシゲ!君は?」
「ちぃです」
「ちぃちゃんか!よろしくね!」
「はい、よろしくお願いします」
「固いな〜
敬語じゃなくていいよ!俺もちょっと前まで高校生やってたし!」
「そおなんだ…もっと年上の人かと」
「ひで〜!!
そんなにおっさんに見える?」
「そんなつもりは…
大人っぽく見えたから」
「嘘だよ〜
そんなに気にしないでよ!!」
私は安心して笑い出してしまった
「やっと笑ってくれたね!」
「え??」
「違ってたら悪いんだけど、聞きに来てくれる時いつも悲しそうな顔してたから何か悲しい事でもあったのかなって
あっ!ごめん!そろそろ行くね」
私…そんな顔してた
ナオと別れて時間がたって少しは忘れられてると思ってたのに
やっぱり…まだ…
ある日私は二人組の路上ミュージシャンと出会った
地元の駅のロータリーで歌っていた
普段なら気にも止めずにスルーするのに
私は足を止めた
ゆずの 「いつか」だ
自分を励ましてくれてるかの様に聞こえ
耳を傾けた
二人組のデュオはオリジナル曲とカバー曲を半々ぐらいで歌っていた
この二人は地元では有名らしく
顔馴染みの様なファンもいた
学校帰りに歌っていたら欠かさず足を止める様になっていた
何度目かの時に二人組のマネージャーだと言う人に声をかえられた
「前も来てくれてたよね?」
「あ…はい」
「よかったらコレ名刺」
「チェリーアイランド…」
「ウチらのバンド名なんだ!高校の時からの腐れ縁で俺がマネージャーやってんの!!オリジナルで気に入った曲あればテープあるから言ってね!!よろしく」
チェリーアイランドか…カワイイ名前
しばらく聞いてると
休憩になったのかメンバーが話しかけてきた
「最近来てくれるよね」
「はい」
「俺はシゲ!君は?」
「ちぃです」
「ちぃちゃんか!よろしくね!」
「はい、よろしくお願いします」
「固いな〜
敬語じゃなくていいよ!俺もちょっと前まで高校生やってたし!」
「そおなんだ…もっと年上の人かと」
「ひで〜!!
そんなにおっさんに見える?」
「そんなつもりは…
大人っぽく見えたから」
「嘘だよ〜
そんなに気にしないでよ!!」
私は安心して笑い出してしまった
「やっと笑ってくれたね!」
「え??」
「違ってたら悪いんだけど、聞きに来てくれる時いつも悲しそうな顔してたから何か悲しい事でもあったのかなって
あっ!ごめん!そろそろ行くね」
私…そんな顔してた
ナオと別れて時間がたって少しは忘れられてると思ってたのに
やっぱり…まだ…