RIN
「あぁ〜ちゅうしたら余計帰したくなくなった〜」

ナオは頭を抱えてジタバタしていた

「すぐ会えるよ
お母さん下で待ってるから待たせちゃ
悪いよ」

「そおだけど…わかったよ…
気をつけてね!夜電話するから!」

「うん!!わかった
送ってくれてありがとう」


電車に揺られながら何度も何度も
さっきのキスを思い出していた
ファーストキスがナオでよかった

私は一生忘れないだろう
駅の改札口のはじで周りに見えないようにキスをした
大好きな人とのキス

15年だった今でもハッキリと覚えてる


デートはほとんどナオの部屋だった
キスをした日から距離が近くなった
気がして嬉しかった
そこから体を重ねる様になるまで時間は
かからなかった
ナオは私を優しく包んでくれた

幸せな時間がずっと続くと思っていた


時間がたつと不満が出てくるようになった
デートはいつもナオの部屋
たまには他のカップルみたいに手を繋いで外で会いたかった

お願いをしてもバイトがあるから無理
家ならいいけど

私は不満が溜まっていった
会いに行くのはいつも私
外でデートしたいといっても断られる


モヤモヤした日を送っていたが
ナオの事は好きなのでいつも通り
家に行っていた
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