それでもキミをあきらめない



それは、めったに動かない高槻くんの表情を、

あんなに崩してしまうだけの大きな出来事で。


彼にとってはとても大事な思い出なのだ。


高槻くんを、救い出した人。


どんな人だろうと気になるのと同時に、なんだか羨ましかった。


わたしを救ってくれる人は、どこかにいるのかな。



殻に閉じ込められたわたしは、いつか、


誰かに、助け出されるのかな……?




< 150 / 298 >

この作品をシェア

pagetop