青春時代!
保健室に来たのは、
航の看病のため。
手に持ってる航の洗濯したばかりのユニホームを握り締めた
窓の向こうでイイ感じの二人がいる
ー....戻ろっかな
ガララッ
「虹!!!」
ドキッ
「わ、たる....」
窓を開けて
満面の笑みで私の名前を呼ぶ航
その後ろに、雪がいた
「足は、どう?
航 レギュラー入ったから
ユニホーム、先生が渡してこいって....」
「まじか!ありがとう」
ユニホームを渡した時かすかに触れた指先が
ジンジンする
「それじゃ、私は弓道部に戻るね」
手を振って私と航に背を向けた雪
「航....雪のこと、好きなの?」
「は、はぁぁっ!?///」
「え、っ?」
びっくりした
航がはぁ!?なんて言うトコ見たことないし
すごいクールな感じなのに
耳まで真っ赤だし。
ズキッ
「....私の事は、もうどうでもいい?」
「え?」
「航はっ....」
ピキッ
頭の中に亀裂が入ったみたいに痛みが走る
「いった....」
『航、応援してくれる?』
『賢のこと、好きなの』
過去の映像が浮かぶ
わ、たるー....?
航は、新しい名前のはず
ならなんで、私の過去に出てくるの?
ピキッ
ガクッ
足がくらんで、
倒れた
「おい、虹!?」
航の声
『虹、
賢はもう居ないんだよ』
悲しい航の顔
賢....?航....?
「虹っっっ!!!!」
そして、意識はとんだ