青春時代!



「愛は本当に空のこと、好きだよね」


「へっ!?!?」




廊下を歩きながらふいに雷がつぶやく




「私は絶対に、天派なんだけどね」

うーん、と笑い混じりに雷



「絶対ないないないない!
天とかまじ無理!絶対空だって!」


私は即答。



「え~どっちがどっちか分かんない!」


ここちゃんは間です。




そう、天(てん)とは。


神崎天(かんざきてん)


神崎空の双子の弟である。




顔は瓜二つ。
なのに性格は真逆。

どっちも乱暴で喧嘩強くて

スポーツ万能の、成績優秀。


どっちでもいい?


いやいやいや、全然違うんですよ。




天は、とにかく真面目。な陸上部。

学年委員だし、責任感もあって

授業もきちんと出てる


それに比べて空は、

すごく活発というか....元気!なバスケ部。


授業はサボりまくりだし。





だけど、空は天とは違う優しさがある。






そのまま行動や言葉にはしないけど


遠回しにいつも助けてくれたっけ。



そーゆーところが、すごい、好きだ。




今でも。











「天より、絶対かっこいいもん....」


学校内では、断然 天のが人気はある



男子からも、天のが空より強いーとか。



でも、絶対、そんなことなくて。



本当はすごく、すごく、....





「まぁ、空は空で優しいよね」




雷に思っていたことを言われてしまい、少しズキズキした。胸が。




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