青春時代!

降り終わる「雪」




「愛からメール

助かったからもう大丈夫 だってみんな無事だって」


「....お前さ、俺が最初に言ったこと覚えてる?」

「え?」


「忘れてんのかよ ったく....」

「なんか、キャラ変わった....よね」


頭を抱えながらはぁっと言う彼に言った


「....めんどくさいんだよ

頭で思った事全部話すの


だから、最前の言葉だけ

考えてから話すようにしてる」


「....へぇー」


「なんだよへぇーって」


「いや。私と似てると思って....


私も、よくクールだねとか言われるけど本当はそんなの嫌だし

もっと感情豊かになりたいって思ってて。」

彼は少し目を見開いて


「別に俺、クールって言われるのが嫌なんて言ってないし....」

「うっ....」


そうだ、そんなこと言ってない....!?


「それに、感情豊か じゃないなんて誰が言ったんだよ」


ギュッ
「ひゃ、ひゃにするの、?!(なにするの)」


急にほっぺを指でつままれた


「ほら言ったじゃん」


な?と笑う彼に、


私も言おうとした


〝全然クールなんかじゃないじゃん〟

笑顔が、すごく優しい人じゃんって。




ボトッ


「あれ....いま、後ろで物音しなかった?」


「....してなくね?」



「空耳か....な」


「とにかく行く みんなのとこ

あと、覚えてないならもう一回覚えろ」



少し真剣な目をして


「俺、お前に一目惚れしたんだけど

だから抱きしめたんだよさっき


思い違いかなって思ったけど....」


フッ


優しく笑って、


「本当みたいだ」

「ほ、本当って....」


「お前のこと好きだわ」





「は、はぁっ!?///やめてよ!!!」

「感情豊かじゃん顔赤いし。」


....嬉しいけど、



なんかこれは恋愛じゃない気がする


もっと、なんかこう....





< 164 / 389 >

この作品をシェア

pagetop