青春時代!
「外周残り5周ー!!」
朝練は少し涼しくて気持ちいい季節。
私のメガホン声に部員は
「うぃぃっす!!!」
息を切らしながらも、大きな返事
よし、みんなペースは落ちてないね
トップが小林....。
合宿の効果かな?
よし、バットの準備準備
ドタンッ
「ぅわっ!?」
後ろで急に座り込む音がして振り返る、と
「し、信っ!?!?」
「ハァッハァッハァッハァッ」
尋常じゃないくらい汗をかいた信。
座り込んで上を向く
太陽に照らされてて....
「大丈夫?どうしたの!?」
「じ...自己最高新記録....だろ」
私の首にかかってるストップウォッチを引っ張ってにかっと笑った
ド キ
「ま、まさかこの短時間で....
すごいタイム伸びてる!!!」
「合宿の効果....
でもやっぱキツ」
「ごめん、あと5分はかかると思って飲み物とか用意してない....
今すぐ持ってくー」
「大丈夫大丈夫」
そんな顔で言われても、説得力ないし!
「と、とにかくこれでふくから!」
ゴソゴソ
かばんの中に入ってるてんとう虫柄のスポーツタオルを取り出して、
ポンッポンッ
信のおでことかをふいた
「すごい汗....熱中症ならないかな」
「っ、つーー///」
ピトッ
私がおでこに手を当てると
「あつっ!すごい暑いよ!
顔も真っ赤だしー....」
「湯山、のせい」
「え?....」
「湯山のせいで....」
顔、近い
まつげ長
ドキ
真剣な目
「タイムメモするの忘れた....」
ドキン
「へ?
えええええっ!?それは大変!
ていうか私のせい!?」
「もう一回走るのはさすがにキツい」
「思い出すから!タイム!思い出すから!」
私が頭をフル回転させてると
「あのさ、
湯山、じゃなくてー…こ」
ドキン
「マネージャー!!!!タイム新記録です!!!」
小林が汗を流しながら満面の笑みで走ってきた
「おおっ!おめでとう!!!
信に続いてだね!!い、色々とってくる」
「え?あ、はい....」
顔熱い....っ。
信、....何いいかけてたのよ。
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「信、顔赤くさせたのお前だろ」
小林が信に声をあげる
「〜っ」
「てかお前も顔紅いわ」
「そ、そんなことっ///」
「約束ー分かってるなら守ってやれよ」
「ー分かってるっつーの」
そこには悲しい顔
切ない顔