青春時代!

「愛」を告げる鈴の音



* ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ *


「さいっあく。」


橘愛、学年委員にされました


推薦。




「ほんと最悪だぁぁ〜」


私が顔を伏せて涙目でいると




「橘、学年委員になるくらい秀才だったんだ〜!」


隣の大関ににやにやされた



「はぁ!?秀才!?なりたいわっ!」



ほんと、なりたい。



みんなの代表とか責任重大な役目は大ッ嫌い!


頭がいいならまだしも良くないし



それに。もう一人の学年委員(男)が





「嫌なら俺がやるっつーのうぜー女」


「お前に言われたくない。」



大ッ嫌いな大ッ嫌いな大ッ嫌いな


ポテチ。通称ポテチ。


イケメンじゃなければ性格最悪なキモいやつ。頭がよければいいみたいな。最悪。


「ほんと、消えて....」



もう、泣きわめきたい





「まぁ、元気出せよ


知りたがってた俺の元カノのこと教えてやるから」


頬杖をつきながら右側の席から大関が

笑う




「えぇぇぇ!ほんと!?まじで!?」



「立ち直りはえーっ!」



大関には

小学校のとき2年も続いた彼女が居たらしい


噂ではプリクラとかキスも済ましたとか。



「んーっと、彼女はさ


集団っつーの?女子の集団で告白しにきてそれで、俺は好きだったから。OKした。」



わぁ、わぁ、いいなぁ



「それから毎日からかわれまくり。

だったけど最高だった」


大関の今まで見たことない

フワフワした笑顔



「だけどさ、俺が転校するって、
中学は別って言ったとき


遠距離なんて無理、別れてってさ」





その笑顔は崩れて


ぐしゃぐしゃの笑顔で笑う




「俺さぁ、好きだったよ。きっと今でも好きだよ。だけどさ....



泣けるよな、ほんと。」




今にも泣きそうな笑顔




「....ばかっっ!笑わないでよ!」



「え?橘?」



「そんな悲しい思い出....っ、笑顔じゃなくていいって!泣きなよ!ばかっ....ううっ....」



私が泣いてしまった




「ぅおい、ちょい待て、俺が泣かしたみたいに........っつ、」


私こそ涙でぐしゃぐしゃな顔だった



「ううっ、ばか....好きだったならなんで。
遠距離でも....うっ続ければ....っ」



「ばーか」



グイッ



素手だった



私の涙を、彼の左手がすくう



びっくりした。


二宮の時とは違う


その数倍ドキドキしてる



顔が近いよ....





「お前が泣く事ねーだろ、」


「だってっ....うっ」



ピンッ


「泣くな、俺は大丈夫だって」



私のおでこに彼のデコピンが。



「痛い。グスッ」


「ありがとな、橘」


大関、いい奴。



「うんっ、どういたしまして!」



涙が乾いた笑顔で

満面の笑顔で



笑った
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