夏が暑いわけ


そしてその日。


この間のデート以降も
何度か一緒にデートした。

今日はどこに行くんだろう。


「セイラ!」

「あっ祐也!」

「ほら、行くよ!」

そう言って祐也は私の腕を引いた。

「え、待って、行くってどこに?」

「いいから。」

祐也は振り返ることなく
前へ、前へと急ぎ足で進んだ。


< 18 / 28 >

この作品をシェア

pagetop