夏が暑いわけ


3年生になり、
新しいクラスにも慣れた頃。


朝、教室に入ると黒板一面に
私と祐也の写真が貼られていた。

「なに…これ。」

「うわっ援交女じゃん。」

「……え?」

クラスで一番仲が良かった美希が
ボソッとつぶやいた。

「美希…?」

「…………」

「何でそんなこと言うの?」

「あんた、援交してるんでしょ?」

「え?あの、どういう意味?…それ。」

「だから、この男と
援交してんでしょって言ってんの!」

「何言ってるの美希?
私そんなことしてないよ…?」

「してる!絶対してる‼︎」

「私、この人と真剣に付き合ってるの。
だから、援交なんて言わないで‼︎」

「嫌だ!そんなの信じない!」

「何で信じてくれないの?
この人は私にとっ「セイラが
犯罪してるんだよ⁉︎
友達として私、そんなの嫌だよ!」」

「美希…」

「本当にセイラがその人と
付き合ってるなら私…
セイラとはもう関わらないから。」

「え…私…援交なんてしてない。
本当に付き合ってるの。」

美希に嫌われてもいい。
祐也を好きでいられるのならば…
大別なものは
全て捨てる決心はついてる。

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