初恋の絵本





家に帰ったらすぐ
ベッドにダイブした。


なんだか今日は一段と疲れた。





〜〜♪〜〜♪〜〜♪



携帯がメールの着信を告げた。








相手は阿久津くんだった。




珍しい人物に、少しだけ心が動いた。


いつもなら放置するメールも。


興味を惹かれて読んでしまう。








『高橋芽衣って知ってる?
なんかものすごくムカつくんだけどー₍₍ (̨̡ ‾᷄⌂‾᷅)̧̢ ₎₎』











あの子。

本当に阿久津くんのとこに行ったんだ。


その行動力に感心してしまう。







知ってるとだけ返信すると。

なぜか明日会わないって返信が来た。




明日は休日だから。

久々に阿久津くんに会うことにした。








そう言えば阿久津くんとも
随分会ってないなあ。








阿久津くんって、彰吾の友達だよね。

あれ。

なにがきっかけで友達になったんだっけ?






思い出そうとした瞬間。

テレビの砂嵐みたいに。

ザーッと耳鳴りがした。




だから。


これは思い出しちゃいけない警告だ。












< 156 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop