初恋の絵本
家に帰ったらすぐ
ベッドにダイブした。
なんだか今日は一段と疲れた。
〜〜♪〜〜♪〜〜♪
携帯がメールの着信を告げた。
相手は阿久津くんだった。
珍しい人物に、少しだけ心が動いた。
いつもなら放置するメールも。
興味を惹かれて読んでしまう。
『高橋芽衣って知ってる?
なんかものすごくムカつくんだけどー₍₍ (̨̡ ‾᷄⌂‾᷅)̧̢ ₎₎』
あの子。
本当に阿久津くんのとこに行ったんだ。
その行動力に感心してしまう。
知ってるとだけ返信すると。
なぜか明日会わないって返信が来た。
明日は休日だから。
久々に阿久津くんに会うことにした。
そう言えば阿久津くんとも
随分会ってないなあ。
阿久津くんって、彰吾の友達だよね。
あれ。
なにがきっかけで友達になったんだっけ?
思い出そうとした瞬間。
テレビの砂嵐みたいに。
ザーッと耳鳴りがした。
だから。
これは思い出しちゃいけない警告だ。