初恋の絵本
青春らいど
今日私は告白する。
彰吾が学校に来ているのも確認したし。
メイクだって念入りにした。
6時間目の授業をサボって
彰吾の靴箱に呼び出しの手紙を入れる。
『お話しがあるので
放課後、屋上に来てください』
それから屋上に上がって
時が経つのを待つ。
「どうしよ。なんて言おう」
はっきり言って
何も決まってない。
それに、午後の陽だまりが気持ちよくて
不覚にも眠くなってくる。
ウトウトしてきた私は
そのまま瞼を閉じてしまった。