初恋の絵本
私の幼馴染
「ピーマン嫌いだから買うのやめて」
「子供かよお前は。食えよ」
「いやいや無理だし。彰吾だって知ってるでしょ?」
「だがあえてピーマンを買う俺の厳しさと優しさ。お前にもいつか分かる日がくる」
「そんな優しさ知らないし」
私と彰吾はいつものようにスーパーに来ていた。
彰吾……青山彰吾は、小学生の頃から仲良くしている。
仲良くしてるって言うか、
それが当たり前って言うか。
いるだけで満足してたから、
私達はあまり自分のことを話さない。
高校もまさかの同じだった。
彰吾は私と違って頭がよかったから、
進路まで同じになるとは
思わなかったから驚いた。
ここまできたら腐れ縁かな。