黒少女


そのまま大きな門まで歩いてロバートさんは立ち止まった。


その大きな門は閉まっていた。




遠目、大きな門だなと見ていたが、近くで見ると思った以上に大きかった…



多分高さは6、7m、幅は10mはあるであろう大きさ…



とても人の手では開けられないだろ。




こんなに大きい門をどうやって開けるつもりなのだろう…




と思ったが、ロバートさんは…



パンッ!!



と響く様に手の平を叩いたとたんに…


ガチャッ…ギィィィィ


大きな音と共に、門が開き始めた…




私は、その様子を呆然と見ていた…………。



「…では、行きましょう」



ロバートさんは平然とした顔で言った。



「あ、あの!?…今どうやって…」



「普通に、手の平を叩いて開けただけですよ。こんなのここでは普通ですよ。」


ロバートさんはニッコリと微笑んで言った…




「(普通とか…てか叩くだけで開くとか…一体どんなシステムしてんのよ)…物騒ね……」



ロバートさんは開いた門に向かって歩き出した。


私もつられるように後をついていった…


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