ネエ、チョーダイ
第一章
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宛名:
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差出人:
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題名:
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ねえ、ちょうだい。
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宛名も差出人も題名も空白で、内容に「ねえ、ちょうだい。」と書かれたメール届くとね、
1日目に私物が1つなくなるの。
2日目はあなたの大事なモノ。
3日目は…なにもないの。
4日目には心臓。
つまり、メールが届くとね、4日目には死んじゃうんだって。
ホラー好きの唯が震えた声で話した。
「へぇー。」
私は味気ない、てか興味なしに答えた。
「へえ、ってなによー。」
「こんな放課後の教室で話すこと無いじゃん。」
昼間とは違った静けさが広がる教室。
窓からは淡いオレンジの光が射し込んでくる。
カーテンはふわり、ふわりと風に揺らされいた。
そんな教室に2人、真ん中に突っ立ていた。