意地悪くんと×××
私たちはお互い準備をして家を出た。

一緒に登校して大丈夫?って聞いたんだけど付き合ったんだし元々家も近いんだからって言われて一応納得。
でも…やっぱこうなるよね

だって龍吾はみんなの王子様みたいなもので、私は凡人。
普通の女の子よりもずっと小さくて存在感もない。
そんな私が王子様の横に並んで何も言われないわけがないよね

「えー!?藤道くんって彼女つくんなかったのにぃ…できちゃったの…?」

「どうせ遊びで終わっちゃうでしょ、あんなチビな女。」

「あんな子が藤道くんの横にいたら汚くなっちゃう!」

そうだよね。
こうなっちゃうよね…

ごめんね龍吾。
あの人に言われるよりいいかなって思いたいけど龍吾のことまで言われると私もすごく申し訳ない。

「咲…?」

なんでそんな声で呼ぶの…?
ここで捨てられるの…?
< 67 / 76 >

この作品をシェア

pagetop