私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「はぁっ?」
「せっかくなんだし…あなたも家の事が知りたいでしょ?
ママも喜んでくれると思うし」
「……。」
一瞬戸惑う十一文寺君だったが来てくれた。
自宅に着くが、まず自宅で驚かれる。
「高遠寺財閥の家だからもっとデカいと思ったが…意外と小さいんだな…?」
「パパの実家は、確かに大きいけど
ママがそれじゃあ、落ち着かないって言って新しく建てたんだって」
「ふ~ん。
落ち着かないって…さすが庶民」
「でも私は、こっちの方が好きよ?
すぐに家族が集まる事が出来るし…何より温かいもの」
「…温かいだと?」
「うん。」
笑顔で答える瑠奈。
大きくて立派な家より皆が集まるような温かい家の方が落ち着く。
それは、ママのお陰だろう。