私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「ただいま…で、来てるんだって?
十一文寺グループのお坊ちゃんが」

「うん。私が夕食に誘ったの。
お兄ちゃんのライバル視してるみたい」

クスッ

「ふ~ん。」
そう言いながら上着を脱ぐとそのままリビングの方に入って行く。

リビングに入るなりパパは、十一文寺君に
「ようこそ…いらっしゃい」
そうニヤリと笑いながら言ってきた。

「…どうも…」
あら、少し十一文寺君ビビってる?

「娘が誘ったみたいだね。ゆっくりして行くといい」

それだけ言うとリビングから出て行ってしまった。

「…お前の親父も若いが…迫力があるな」
ボソッと呟いている。

「まぁね。パパだし」

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