私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「やっと帰りやがったか…」
「あ、お兄ちゃん!!」
兄が外に出て来る。
「まったく。まさか家まで呼ぶとは、思わなかったぞ?」
呆れたように言われる。
「もう…せっかくならこれをきっかけに仲良くなればいいのに」
もう2人共…素直じゃないんだから
「アホ。
何で俺があいつと仲良くしないとならんのだ?」
「だって、仲良くしてくれた方が楽しいじゃん。
もしかして、向こうだってきっかけが欲しいだけかも知れないよ?」
何となく話せばお互いに気が合うような気がする。
似てるしね…2人。
「気持ち悪い事を言うな。俺は、仲良くする気なんてならん」
「あいつだって、同じ事言うぞ!絶対に」
そう言うと怪訝そうな表情をして家の中に入ってしまう。
これは、なかなか難しいかも知れない。