私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「分かった。許可しょう」
今度は、アッサリと許可を貰えた。
「本当!?じゃあ、十一文寺君を月(ルナ)に入れてもいいのね?」
「…好きにしろ」
やや冷たい言い方だったが許可が貰えて嬉しい。
「ありがとう。お兄ちゃん」
素直にお礼を言いはしゃぐ。
「ちょっ…本当にいいんですか?蘭様」
慌てて止める勇一郎。
「…良くねぇーだろ。だが…」
何か言い出そうな兄だったが止める。
そして十一文寺君が月(ルナ)に認定した。
翌日。
「十一文寺君。
生徒会室に一緒に行きましょ?」と誘う。
「…いや、1人で行くからいい」
「何言ってんの。
最初の時ってなかなか1人で行けないものよ?ほら、遠慮しないで…」
そう言いながら強引に彼の腕を引っ張る。
「…っ!!」
慌ててパッと離す十一文寺君。