私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「だって凄いじゃないですか!?
世界でも1位2位を争う高遠寺財閥の後継者なんですから」

「特にお兄さんの高遠寺蘭様の活躍は、他校でも有名です。俺そんな方に憧れて…親しくなりたくて転校を決意しました!」
そう力説してくる男子。

「…そうなの…?」
まぁ、兄ならそう言う事があってもおかしくないけど

「あ、もちろん妹さんである瑠奈姫様も有名です。
兄とは、また違って可愛らしい方だって」

「私が…!?」
そんな事を言われた事が無いので驚いてしまう。

比べられる事が多いからなおさら

「やっぱり噂通りの方で凄く光栄です。
これからよろしくお願いします!」
そう言いながら頭を深く下げてきた。

「えっ…えっと…こちらこそ」
私も負けじと頭を下げる。

お互い目が合うと思わず笑い合う。

何だか人懐っこい感じの後輩が出来た。

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