私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「それで、お前は…俺達から後継者を奪い取る気なのか?」
そう睨みつけながら言う兄。

クスッ

「言ったでしょ?
俺は、父がこの事を隠し続けていた理由を知りたいんです。本人に聞いても答えてくれなかったので」

「…六崎君。」

「それは、言わなかったんじゃなくて
あなたを守りたかったからよ!」
そう言ったのは、ママだった。

「俺を…守る?」

「知っての通り…高遠寺家のしきたりは、絶対だったわ。
あなたの父親…景吾先輩が昔言ってたの」

「自分は、双子じゃないから失敗作だと言われ続けていたって…」

失敗作!?
景吾おじさんが?

景吾おじさんは、パパの会社の取締役を任せられたりサポートしたりと優秀な人のはず

「父は、失敗作なんかじゃない!!
確かに双子じゃないけど…」
六崎君が怒る。

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