私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「さぁ、それより夕食にしましょう。
せっかく作った夕食が冷めちゃうわ」
切り替えるようにママが言った。
「…うん。
そうよ!せっかく自宅に誘ったんだから夕食を食べてってね。六崎君」
「…瑠奈姫先輩…」
しきたりなんかより大切な事がある。
家族の愛情は、何より堅いのだから
「…まったく」
兄は、呆れていたが私は、気にしなかった。
その後も私は、何も変わらずに六崎君を同じように接する。
ハトコには、驚いたけど…私にとったら可愛い後輩には、変わらないからだ。
「今日は、すみませんでした」
帰り際、頭を下げる六崎君。
「いいのよ!
また、いつでも遊びに来てね」
ママがそう言った。
「また、学校でね!六崎君」
私も笑顔で見送る。
「はい。ありがとうございます!」