私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
十一文寺君の言葉に胸が高鳴ってしまう。
「……。」
思わず見つめ合うと2人。
少しずつお互いの距離が近付いて行く。
だが、
「何、人の妹に手を出そうとしてんだ?」
そう言いながら横に入って来たのは、兄だった。
「お兄ちゃん!?」
何でココに居るのよ!?
「貴様…!?
何でお前がココに居るんだよ?」
「俺が何処に居ようが俺の勝手だが?」
えぇっ!?
「でも、何でお兄ちゃんが水族館に…あっ!!邪魔しに来たの?」
「馬鹿を言うな。
たまたまだ!」
キッパリと言い切る兄。
たまたまって…無理があると思うわよ!?