私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
しかし、美希の予想が当たってたのか
それからもその教育実習生・市原先生は、
ぐいぐいと兄にアタックを続けていた。
「高遠寺君。
その教科なら私得意よ。教えてあげましょうか?」
「ねぇ、次の授業…私が担当なんだけど
準備手伝ってくれない?」などなど
とにかく兄に色目を使う。
あからさま過ぎて嫉妬する女子生徒も居るぐらいだ。
「どけ。俺は、忙しい」
「あら、冷たいわね。せっかく2人きりになれるのに…」
何なのよ…あれ!?
「お兄ちゃん!」
思わず私から声をかけてしまう。
「瑠奈か…待ってろ」
そう言うと私の所に来る。
「サッサと行くぞ!」