私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
チッ
…えっ?
「そうですか…それは、仕方がありませんよね。こちらこそ…急にすみませんでした」
そう謝ってきた八乙女先生。
さっきのは、気のせいだったのかしら?
「本当にすみません…」
「いえ、これからも生徒と先生でもいいのでよろしくお願いします」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします!」
そう何度か話しをした後、電話を切る。
ハァッ…と溜め息を吐く瑠奈。
(断ってしまった…)
きっと勿体ないと言う人が居るかも知れない。
でも、やっぱり…
ちゃんと好きな人と付き合いたい。
十一文寺君に言おう。
だが、魔の手が伸びようとしていた。