私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

私に…そんな人が現れる訳がないわよね。

頭が真っ白になり何だか切なくなっていく。
私の価値って…何?

「瑠奈?大丈夫か?」
十一文寺君がロープを解いてくれた。

「…うん。ありがとう」
お礼を言うと

「ったく、心配かけさせんな!!」
そう言ってギュッと抱き締めてくれた。

「…十一文寺君…?」

「あいつなんかに気を持つからだ。
俺にしておけばいいものの…馬鹿な奴だ」

えっ…?

「あの…それって…どう言う意味?」

「いいから帰るぞ!俺が送って行くから」
そう言って送ってくれる事に。

パパと兄は、八乙女先生と市原先生の処分を決めるからといい先に帰らされる。

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