私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
十一文寺の迎えの車で送って貰うが何だか気まずくなる。
お礼…もう一度ちゃんと言わなくちゃあ…
「あの…十一文寺君」
「…ちょっと寄りたい所があるけど、いいか?」
「えっ?うん…いいけど」
何処に行きたいの?
そして連れてくれた場所は、橋が見えるスポットだった。
「俺さ…高遠寺からお前が危ないからって助けろと言われて慌てて来たんだ。
八乙女には、警戒してたけど…まさか、こんな計画だったとは…」
「お前の兄貴は、やっぱりムカつくぜ」
悔しそうな表情をする。
「…ごめんなさい。嫌な思いをさせて」
兄をライバル視する十一文寺君にとったらいい迷惑だろう。
なんせ…私は、その妹だし。