私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「違う。あいつに先越されたのが悔しいんだ!
俺は、あいつより先にお前のピンチに気づきたかった…」
「俺は、瑠奈が好きだ!!」
そう言ってくれた。
「えっ…!?」
「最初は、高遠寺の妹だからと思ってた。でも、お前を知れば知るほど…守りたいと思った」
「いい加減に兄貴離れをしろよ!
俺だけを見ろ…瑠奈」
真剣に言う十一文寺君。
嬉しい…凄く。
「私でいいの?
私…お兄ちゃんみたいに何でも出来ないよ?頭悪いし…何やらしても人並み程度で…」
ずっとそれが、コンプレックスだった。
そうしたら私の頬に優しく触れながら
「お前は、お前の良さがある。
こんなに泣き虫でめんどくせー奴なんてなかなか居ない」
「それ…褒めていない」
「褒めてんだ。
だから笑った顔が見たくなる。その笑顔…独り占めしたくなるんだよ!」
そう言いながらkissをしてきた。