私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
私は、オムライスセット。
佐藤君は、ハンバーグセットを頼んだ。
「さっきの映画面白かったね」
「うん。凄く感動しちゃった」
何だかいい雰囲気で会話が弾む。
「そう言えば、お兄さんが居るんだってね?どんなお兄さんなの?」
そんな事を聞かれた。
「えっ?普通…」と言いたかったが、
どう考えても兄は、普通じゃない。
「とにかく変わり者…何でも出来るくせに私の事になると口うるさくて
意地悪だし…」
「そうなの…?」
「うん。こないだなんて急に…私にカニが食べたいと行って北海道まで連れて行かれたのよ!?」
「いくらカニが食べたいからって…1人で行けばいいのに。
本当に自分勝手なんだから」
ブツブツと愚痴を言う。
だが、佐藤君は…唖然とした表情をしていた。
「…佐藤君?」