私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
ミニ番外編(双子の幼少期)
12年前の高遠寺家。
双子の父親・蓮が自室で仕事をしている時だった。
ガチャッ
ひょっこりと顔を覗かせる瑠奈(当時5歳)
「パパ。お仕事…してるの?」
「瑠奈か…どうした?」
「あのねぇ~パパにご本読んで欲しかったの」
ニコッと笑顔で言う瑠奈。
「そうか…なら、こっちに来い。
ちょっとなら相手してやれる」
手招きをしてやると
嬉しそうに駆け寄って来た。
俺が抱っこしてやると瑠奈は、俺のパソコンを見て
「あのね~ママが言ってたの。
お仕事をするパパは、カッコイイって」
「ママが?」
七海にしては、素直な意見だな。