私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
プロローグ
私は、高遠寺 瑠奈
高校2年生になったばかりの女の子。
ただし私には、一般的に違う境遇で生きている。
1つは、世界有数の大企業・高遠寺財閥の娘だと言う事だ。
そして、これが私の悩みの種である双子の兄の存在。
「瑠奈遅い。
お前…俺に遅刻でもさせる気か!?」
「だって~髪型が上手く出来なかったんだもん。ってか、嫌なら先に行けばいいじゃん」
「ほう…俺に口答えをする口は、この口か…?」
そう言いながら私の頬をギュッとつねってきた。
「痛い…ごめんなさい…」
酷い…
いつもそうやって意地悪ばかりするし
だが、まだこれは…いい方だ!