私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「まったく…瑠奈。
そんなにデートとかに憧れるなら今度の日曜俺とデートでもするか?」
「…えっ?」
パパと私とデート?
「親父…!?」
驚く兄。
「今度の日曜ぐらいなら何とかなる。
どうする?気晴らしにでもなるが…」
「する!!」
即答する瑠奈。
多忙なパパと出かけられる事なんてなかなか無い。
行きたい…凄く。
「親父…」
「フン。まぁ、そう言う事だ!蘭」
ポンと兄の肩を叩くとサッサとリビングの方に戻って行くパパ。
「くっそ…馬鹿親父」
悔しそうな表情をする兄。