私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「えっとねぇ~バイクで走った後に食事して、それから~」
クスッ
「まぁ、走りながら考えろ。ほら、ヘルメット被って後ろに乗れ」
「うん。」
ヘルメットを被るとパパの背中をギュッと掴まえる。
やっぱりパパは、カッコイイ。
兄と性格似てる所もあるけど…
パパの方がダンディーでカッコイイし。
眺めのいい場所を選びながらバイクで走る。
「気持ちがいい~」
風をなびかせ嫌な事を忘れさせてくれるように感じた。
パパは、きっと私に気遣ってくれたのだろう。
海辺まで行くとキャッキャッとサンダルを脱ぎ捨て走り回る。
クスクスッ
「こうやってみると瑠奈は、まだまだ子供だな」