私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
(可愛い…)
こんな美少女なかなか居るものじゃない。
「あの…注文よろしいですか?」
ハッ!!
「あ、はい。
申し訳ありません。どうぞ、ご注文を」
慌てて注文を受ける瑠奈。
いくつかのケーキを詰めながらもう一度彼女を見る。
やっぱり可愛い。
よし!
私は、思いっきり彼女に訊ねてみた。
「あの…兄の彼女になりませんか!?」
「…はい?」
彼女が驚くのも無理はない。
「瑠奈姫
そんな急に言ったら迷惑だから…」
美希に呆れられるが必死に説得する。
彼女の名前は、四十院沙羅ちゃん。
私より1つ下の名家のお嬢様だった。
なるほど…道理で気品があるはずだわ