私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~

「あ、いえ…私も今来た所ですから」
兄を見るなり頬を染める彼女。

あら、沙羅ちゃん
もしかしてお兄ちゃんを惚れちゃったかしら?

兄が前に座ると
「あの…瑠奈さんは?」

「あぁ、用が出来たがら俺だけでも行けってさ…ったく」
呆れたように呟く兄。

ちょっとお兄ちゃん。
そんな表情してたら沙羅ちゃんが困惑しちゃうじゃん。

もっと優しくエスコートしてよ!!

そう愚痴愚痴と言っていたら横で
「あぁ、あのまま上手く行ったら付き合っちゃうのか…」と言う声が聞こえてきた。

「あら、付き合ってくれた方が…えっ!?皐月さん!!」

いつの間にか皐月さんまで加わっていた。

「蘭君の事あまりにも気になったから俺も参加させて貰おうと思ってさ」
ニコッと微笑みながら言われる。

えぇっ!?

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