私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~
「じゃあ、どう言うのが思いやりって言うんだ!?」
「…兄を見ていたらその内に分かるわよ!」
分かりにくいかも知れないけど…
「……。」
黙り込む十一文寺君。
せっかくモテる要素があるのに勿体ない人だ。
その後。
十一文寺君は、兄を監視するようになった。
「瑠奈。お前…あいつに余計な事を言っただろ?」
ギクッ!!
「何で…私が?」
「余計な事を言うと考えたらお前しか居ないからだ。ったく、見られてて気持ち悪い…」
怪訝な表情になる兄。
失礼と思うが、私が原因なのは、確かだ。
しかし、監視をしている内に私の事も気にし出したようで
「お前って…本当に妹なのか?似てなさ過ぎる」
相変わらず失礼な発言をしてきた。