~これが私の生きる意味~




「こう、種類があると困るな」

『ねー』



お母さんの誕生日に、アクセサリーを買う事になったのだが、色々ありすぎてお父さんも私も悩んでいた。



『お父さん、これは?』



そんな中見つけたのがこれ。
ゆるいカーブを描いたハートの形の可愛らしいネックレス。


某有名なブランドので、今一番人気だという。


私も欲しいくらいだ…。



「お、いいな。じゃぁ、これにするか」

『うん!』



お母さんの喜ぶ姿が目に浮かび嬉しくなった。



私は買ったアクセサリーを自分で持ちたくて、お願いして持たせて貰った



「無くすなよ?」

『大丈夫だって~子供じゃないもん』

「子供だろ」

『ムーーー』



お父さんがケラケラ笑いながら頭をポンポンしてきて、私はブーっと膨れていた。


この時までは、幸せに満ち溢れていた。






―――幸せは、ずっと、続くものだと思ってた
< 3 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop