~これが私の生きる意味~
『……あなた、誰ですか?』
「……」
私が彼をジッと見ながら問いかければ、ポカンとする彼。
そんな彼を見た瞬間、マズイ…そう思った。
私が忘れてしまっているだけで、本当は知り合いなのかもしれない。
それは、失礼極まりない事だ。
知り合いだと思ってた人に、あなた誰?なんて問いかけられたら、私だってショックをうける
…なんでこんな事聞いちゃったのだろう。
後悔が押し寄せた。
『…あ、あの……ごめんなさい…』
「いや、いい。ま、そりゃそうだよな…」
謝る私に、彼は困ったように頭をかいて笑った