赤い流れ星3
野々村さんに話した所で、きっと答えは出ないだろう。
だけど、不思議と俺はそのことをマイケル達よりも野々村さんに相談したかった。
『野々村さんの言うことを信じろ。彼女の話はすべて真実だ。』
この言葉に、俺はなにか重要な意味があるように思えて仕方なかった。
「君達はけっこう年は離れてるのに仲が良いんだね。」
食器の後片付けを終えたマイケルが、微笑みながら俺達の所にやって来た。
「そうでもないよ。
兄さんとこんな風に話せるようになったのは、割と最近なんだから。」
「えっ!そうなの?」
「兄さんは私がまだ小さいうちに家を出て行ったし、なんか兄さんってちょっと怖いっていうか…話しにくい所があったんだ。」
美幸は俺と目が合うと、決まり悪そうに視線をさっと逸らした。
「そうじゃない。
こいつは元々ものすごい人見知りで、しかも、少々病み気味だったんだ。
だから、おばあちゃんの家に一人で住んでて……
でも、そこで、バイトとかするようになってから、人見知りも少しずつ直ってきたんだ。
以前の美幸だったら、おまえらみたいなタイプとは絶対普通に話せなかったと思う。」
「まぁ、確かにそうだね。
私、今でもイケメンとか若い男の人は苦手だから…」
「え!?じゃ、美幸ちゃんはイケメンじゃない方が好きなんだ?」
ビールを片手に持ったアッシュが、居間に来るなり話に割り込む。
「違うよ。
そうじゃなくて、イケメンは意識しすぎてしまうっていうか…
私がこんなだから、馬鹿にされそうで怖いっていうか…」
「そんなネガティブなこと言ってちゃ駄目だよ。
女の子は手間隙とお金さえかけりゃ、誰だって綺麗になれるんだから。
……ところで、美幸ちゃんはそういう服が好きなの?」
おしゃれでセンスの良いアッシュから見れば、美幸の服装はどうしようもないものだろう。
美幸が着ているのは、へんてこりんな漫画の描かれた寝巻きのような服だ。
「うん…
これね、私の大好きなアニメのキャラなの。
本当はLが欲しかったんだけど、LLしかなかったからこんなにズボンの裾が長くて…」
美幸はそう言うと、ゴムでたくし上げられたズボンの裾を俺達に見せた。
だけど、不思議と俺はそのことをマイケル達よりも野々村さんに相談したかった。
『野々村さんの言うことを信じろ。彼女の話はすべて真実だ。』
この言葉に、俺はなにか重要な意味があるように思えて仕方なかった。
「君達はけっこう年は離れてるのに仲が良いんだね。」
食器の後片付けを終えたマイケルが、微笑みながら俺達の所にやって来た。
「そうでもないよ。
兄さんとこんな風に話せるようになったのは、割と最近なんだから。」
「えっ!そうなの?」
「兄さんは私がまだ小さいうちに家を出て行ったし、なんか兄さんってちょっと怖いっていうか…話しにくい所があったんだ。」
美幸は俺と目が合うと、決まり悪そうに視線をさっと逸らした。
「そうじゃない。
こいつは元々ものすごい人見知りで、しかも、少々病み気味だったんだ。
だから、おばあちゃんの家に一人で住んでて……
でも、そこで、バイトとかするようになってから、人見知りも少しずつ直ってきたんだ。
以前の美幸だったら、おまえらみたいなタイプとは絶対普通に話せなかったと思う。」
「まぁ、確かにそうだね。
私、今でもイケメンとか若い男の人は苦手だから…」
「え!?じゃ、美幸ちゃんはイケメンじゃない方が好きなんだ?」
ビールを片手に持ったアッシュが、居間に来るなり話に割り込む。
「違うよ。
そうじゃなくて、イケメンは意識しすぎてしまうっていうか…
私がこんなだから、馬鹿にされそうで怖いっていうか…」
「そんなネガティブなこと言ってちゃ駄目だよ。
女の子は手間隙とお金さえかけりゃ、誰だって綺麗になれるんだから。
……ところで、美幸ちゃんはそういう服が好きなの?」
おしゃれでセンスの良いアッシュから見れば、美幸の服装はどうしようもないものだろう。
美幸が着ているのは、へんてこりんな漫画の描かれた寝巻きのような服だ。
「うん…
これね、私の大好きなアニメのキャラなの。
本当はLが欲しかったんだけど、LLしかなかったからこんなにズボンの裾が長くて…」
美幸はそう言うと、ゴムでたくし上げられたズボンの裾を俺達に見せた。